・オンライン商談とは
・オンライン商談に使えるツール
・ツールを選ぶときのポイント
オンラインでの商談を始めようとお考えの方が知っておくべきことを全てまとめました。
この記事は2024年9月に書かれました。
オンライン商談とは
WEB上で商談を行うことです。パソコン、タブレット、スマートフォンを用いてビデオ電話のように顧客の顔を見ながら話をします。
これまでは商談といえば直接会って行うのが一般的でしたが、ここ数年であらゆる企業でリモート化が進んだことで、オンラインで非対面の営業を行うケースが増えています。
一般的にオンライン商談ではビデオ通話ができる専用のツールを導入します。
こうしたツールには便利な機能が備わっており、スムーズに商談を進めるのに役立ちます。
オンライン商談に使えるツール比較12選
この章ではオンライン商談に使えるツールをご紹介します。
- Zoom
- Google Meet
- Microsoft Teams
- Skype
- ベルフェイス
- Meet in
- ROOMS
- V-CUBEミーティング
- Thumva BIZ
- Surfly
- どこでもSHOWBY
- ビデオトーク
Zoom
1対1はもちろん、グループでのミーティングも可能なオンライン会議ツールです。
有名なツールなので、相手も使い慣れている可能性が高く、相手の手間が省けるのはメリットです。
パソコンではブラウザからミーティングに参加できますが、スマホからの場合は専用のアプリのダウンロードが必要です。
主な機能
- 画面共有
- ホワイトボード
- レコーディング
- 字幕翻訳
料金
無料プランは最大40分までの制限あり。
有料プランは月¥1,771〜。
Google Meet
Googleが提供するビデオ会議システムです。
1対1のミーティングの場合は無料のプランでも時間制限がありません。
グループミーティングの時間制限は無料プランの場合は1時間で、有料プランになると24時間まで増えます。
パソコンではブラウザから参加可能で、スマートフォンやタブレットでは専用のアプリのダウンロードが必要です。
主な機能
- 自動文字起こし
- YouTubeでライブ配信
- 字幕翻訳
- ノイズキャンセリング
料金
無料プランあり。
有料プランは月¥944〜。
Microsoft Teams
マイクロソフトが提供するビデオ通話ツールです。
会議やウェビナーは最大で1000人、ライブ中継は10000人まで配信できます。
バーチャル機能が充実しており、会議に参加しているメンバーが同じ空間にいるように演出できるモードもあります。
主な機能
- 画面共有
- 挙手機能
- チャット
- バーチャル背景
料金
無料プランではグループ通話は最長60分の制限あり。
有料プランは月¥599〜。無料お試し期間もあり。
Skype
Microsoft Teamsと同様にマイクロソフトが提供するサービスで、Microsoft Teamsは企業向けの機能やツールを充実させており、Skypeは機能がよりシンプルです。
Skypeユーザー同士なら無料で通話が可能です。
1対1はもちろん、グループ通話や最大100人の会議も可能です。
通話の記録は最大30日間保管されます。
主な機能
- リアクションによるメッセージへの応答
- 画面共有
- レコーディング
- リアルタイム字幕
- 携帯や固定電話への発信
料金
Skypeユーザー以外と通話を行う場合は有料。
ベルフェイス
銀行や証券リテールといった金融業でのシェアナンバーワンの電話面談システムで、3,800社以上に導入されています。
音声を電話で接続するため、途切れにくいです。
ユーザーはアプリをインストールする必要がないため、IT機器が苦手なクライアントでも簡単に商談に参加できます。
接続方法は次の4つがあり、非常に充実しています。
- アクセスURLの送付
- 4桁の接続番号入力
- ダイレクト発番
- SMS送付
主な機能
- デジタル名刺
- ファイル送信
- 共有メモ
- トークスクリプト
- リモートコントロール
料金
初期費用と月額費用が必要で、具体的な料金は利用ID数によって変わります。
ROOMS
店舗窓口のDXを実現するオンライン商談システムです。
独自の機能を豊富に取り揃えていて、非対面であっても満足度も成約率も高い商談ができます。
AIによる日程調整機能もあり、スマートに業務を進めるのに役立ちます。
主な機能
- 10拠点接続
- 名刺交換
- 音声自動議事録
- 自動リマインドメール
料金
・初期費用10万円
・ルーム料金とアカウント料金を合わせた月額料金制
アカウント料金は1アカウント月¥3,000〜。
ルーム料金は1ルーム月¥35,000〜。
Meet in
導入企業数10,000社以上のweb会議・商談システムです。
国産のオンラインツールなので、セキュリティ面で安心感があります。
- URL作成
- クリックで接続
の2ステップで簡単に商談を始められるのが魅力。
サポートのサービスがあるため、初めてオンライン商談を導入する企業でも安心です。
主な機能
- 画面共有
- 契約書捺印
- 名刺表示
- 文字起こし
料金
要問い合わせ
SOBA meeting
完全無料、参加人数制限なしで使用できるオンライン商談ツールです。
完全クラウド型なので、ソフトをインストールしなくてもシステムを利用できます。
利用するにはメールアドレスの登録が必要です。
無料のサービスなので不具合の発生時の対応や使い方のサポートサービスはありません。
主な機能
- 同時に書き込み可能なホワイトボード
- 音声認識機能を用いた議事録作成(有料プラン)
料金
完全無料。
ただし、法人の場合は広告が表示されなくなる有料プラン「SOBA ミエルカ・クラウド」が推奨されています。
Thumva BIZ(サムバビズ)
店舗のオンライン接客用のツールです。
店舗の相談窓口をオンライン化することができます。
通常、オンライン営業ツールは商談を行うのにURLや専用のパスワードが必要なケースがほとんどですが、サムバビズではブラウザでボタンを1回クリックするだけで専用のオンラインの部屋に入室します。
- サイト訪問からの相談率16%超
- 成約率60%超
といった実績があるツールです。
主な機能
- 入室の際の呼び出し機能
- 顧客情報表示
- 商談メモ
- 映像配信
料金
初期費用+システム利用料。
詳細は要問い合わせ。
Surfly
お客様とWEBページの共有や同時操作ができるWEB画面共有ツールです。
ビデオチャット機能があるので、WEB商談ツールとしても使用できます。
インサイドセールスだけでなく、カスタマーサポートにも使えて幅広く活用できるのがメリットです。
主な機能
- WEB画面共有
- ビデオチャット
- マスキング(個人情報保護)
- ドキュメント共有
料金
要問い合わせ
どこでもSHOWBY
クラウド型のWEB商談ツールです。
ただのWEB会議ツールとは違い、商談や営業用として使うための便利な機能が豊富に揃っているのが特徴です。
主な機能
- 名刺交換
- カンペ
- ノート
- アンケート
料金
初期費用無料。
無料版あり。
通常版(有料プラン)は月¥1,980〜。
ビデオトーク
対面業務やカスタマーサポートのオンライン化をしたいBtoC向けのビデオ通話ツールです。
通話可能な最大人数は3人なので、4人以上での商談が予想される場合は別のシステムの方が合っています。
導入支援サポートがあるので、オンラインシステムの導入に不安がある方でも安心です。
主な機能
- カメラ撮影送信
- リモートスクリーンショット
- 位置情報送信
- 通話状況レポート
料金
要問い合わせ
オンライン商談ツールを選ぶときのポイント4つ
この章では自社に合ったオンライン商談ツールを選ぶために注目すべき点をご紹介します。
- 機能の種類
- 料金
- セキュリティ
- 顧客の負担
機能の種類
オンライン商談ツールには様々な機能がついています。
例えば、次のような機能があります。
- 録画
- チャット機能
- 画面共有
- バーチャル背景
- ホワイトボード
- 翻訳字幕
これらの機能は営業をスムーズに進めるのに役立ちます。
そこで、ツールを選ぶ際は機能の種類を確認しましょう。
料金
価格も非常に大事なポイントです。
中には無料で使えるものもありますが、時間が限られている場合が多く、商談の途中で接続が切れる恐れがあります。
そのため、商談のために使用するのであれば有料プランを利用するのがおすすめです。
有料プランの中にも種類があり、サービスの内容が異なるため、よく比較した上で選びましょう。
セキュリティ
商談中は重要な情報を扱うため、セキュリティ面も重視すべきです。
セキュリティ対策に力を入れているところを選びましょう。
顧客の負担
自社がオンライン商談を導入するということは顧客にもオンラインで話を聞いてもらう必要があるということです。
オンライン商談の際の顧客の行動は次のようなものです。
- パソコンやスマホなどの端末を用意する
- 専用のアプリをダウンロードする
- 商談用の専用URLや番号を受け取る
- 時間になったらアクセスする
オンラインのツールに慣れない人にとっては大変に感じることもあるため、できるだけ相手がシンプルに操作できるようなものが望ましいです。
オンライン商談の導入に必要なもの
オンライン商談では次のものが必要です。
- オンライン商談ツール
- オンライン商談ツールのアプリ(必要ないことも)
- カメラ(メディアに内蔵されていることも)
- マイク(メディアに内蔵されていることも)
- ネット環境
また、自分達の顔を綺麗に明るく映すために照明を用意するケースもあります。
オンライン商談ツールで活用すべき機能6つ
この章ではオンライン商談を行う際にぜひ活用したい機能をご紹介します。
- 録画
- 画面の共有
- スクリプト表示
- ポインター
- 議事録
- チャット
録画
商談の様子を録画し、データとして保存することができます。
録画したものは次のように活用できます。
- 顧客に共有する
- 社内で見返して商談の改善点がないか確認する
- 新人への教育ビデオに使用する
画面の共有
商談に欠かせないのが画面の共有機能です。
自社の商品やサービスについて説明するスライドを画面上に映して相手に共有することができます。
資料を見せることでより理解を深めることができます。
スライドを事前にメールで共有しておけば、あらかじめ目を通しておいてもらえるかもしれません。
スクリプト表示
商談で話す内容を自分だけに表示する、いわゆる「カンペ」の機能です。
スクリプトがあると、スムーズに話を進めることができ、「何を言おうと思っていたか忘れた」「大事なことを伝え忘れた」という事態も防げます。
ただし、ずっとスクリプトを読むだけだと、相手とのリアルなコミュニケーションがしにくくなるため、スクリプトは参考程度にして、相手の反応も見ながら進めましょう。
ポインター
ポインター機能を使うと、そのとき話している部分を相手に視覚的に示すことができます。
マウスでも話している部分を追うことはできますが、資料のデザインによってはマウスの矢印が見えにくいこともあります。
相手の集中力を維持するためにもぜひ活用しましょう。
議事録
AIが商談中のやりとりを聞き取り、自動で議事録を作ります。
1から自分の手で作る場合に比べて大幅に時間を削減できるので、ぜひ活用したい機能です。
商談終了後にこの議事録を相手にシェアすることで、話した内容をいつでも振り返ってもらえます。
ただし、AIによる議事録は専門用語を聞き取れていなかったり、上手くまとめられていなかったりと間違いがある可能性があります。
そこで、顧客に共有する前に人間の目で一度確認するのがおすすめです。
チャット
チャット機能では資料には書かれていない情報を補足したり、見てほしいサイトのURLを送ったりして活用します。
オンライン商談を成功させるポイント10つ
この章ではオンライン商談を成功させるために欠かせないポイントをご紹介します。
- 相手が話す機会を作る
- 資料の文字を小さくしすぎない
- 営業の台本を作る
- 相手からの見え方を確認する
- 大きくリアクションする
- 通信トラブル発生時の対処法を決めておく
- 商談ツールの使い方を練習する
- オンライン商談用のスペースを作る
- 顧客にツールの使い方を丁寧に説明する
- 成功した商談の録画を見直す
相手が話す機会を作る
オンラインで営業を行う際には相手が話す機会を意識して作りましょう。
なぜなら、オンライン商談ではこちらが一方的に話し続け、相手が退屈を感じてしまうことが多いからです。
対面での商談であれば相手の様子を見て適切なタイミングで声をかけることができますが、リモートの場合は相手が目の前にいないので難しいです。
そこで、「ここまで何か質問はありますか?」「これについて〇〇さんはどのようにお考えですか?」と意識して相手に話を振りましょう。
相手に話しかけるタイミングをカンペに書いておくのもいいですね。
顧客も定期的に話しかけられることで集中力を保ったまま話を聞くことができます。
資料の文字を小さくしすぎない
オンライン商談では画面上でスライドを共有しながら話を進めます。
このとき、資料の文字が小さすぎると読むことができず、話の内容を理解しにくくなってしまうので注意が必要です。
資料が完成したら一度本番を想定して画面に映し、スライドが見にくくないか確かめるといいでしょう。
営業の台本を作る
商談の台本を作っておけばスムーズに話を進めることができます。
商談の際は台本を相手には見えない形で画面上に出すことで、前を向きつつ、カンペを読めます。
オンライン商談ツールの中にはカンペ表示機能があるものもあり、自然にカンペを出したいならこうした機能を持つツールを選ぶのがおすすめです。
長い文章を書くのは大変だと思いますが、一度作れば何度も使い回すことができます。
また、成約率が高い人の台本を社内で共有することで全体の成約率アップにも繋がります。
相手からの見え方を確認する
本番前に顧客からの自分の見え方を確認しましょう。
例えリモートであっても見た目の印象は大事です。
オンラインの場合は次のような点を意識することで印象良く見えます。
- 適度な明るさで顔がはっきり見える
- まっすぐ正面を向いている
- 近すぎず、遠すぎない適切な距離
- 背景が散らかっていない
相手からの見え方を確認するにはテスト用のオンライン商談ルームを作るのがおすすめです。
背景についてはバーチャル背景を利用すれば実際の背景を隠すことができますよ。
大きくリアクションする
リモートでの商談のデメリットといえば相手の反応が分かりにくいこと。
だからこそ、相手の話に対して大きくリアクションをとりましょう。
大きく頷いたり、はっきりと返事をしたりすれば、相手はあなたに話が伝わっていることが実感でき、安心して話すことができます。
通信トラブル発生時の対処法を決めておく
オンライン商談ではネット回線のトラブルにより、ビデオが止まったり、通信が遮断されたりする可能性があります。
そこで、万が一トラブルが発生したときの対処法を用意しておきましょう。
例えば、
- トラブル発生時に顧客に送る文章を事前に用意しておき、すぐに送信する
- 別のデバイスからルームに入る
といった方法があります。
初めに「もし途中で映像が止まったり、音声が乱れたりしたら遠慮なく仰ってください」と伝えておくのもいいでしょう。
商談ツールの使い方を練習する
商談ツールを導入したら、顧客と商談をする前に必ずツールの使い方を練習しましょう。
相手は忙しい中、あなたに時間を用意してくれています。
そんな中、あなたがツールの使い方に手間取っていたら、相手は良い気はしないでしょう。
- 画面の共有方法
- ホワイトボード機能の使い方
- オンライン名刺交換の仕方
など、本番で使いそうな機能の使い方を練習しておきましょう。
オンライン商談用のスペースを作る
社内にオンライン商談用のスペースを用意しましょう。
なぜなら、WEB商談中は人だけではなく、背景も映るからです。
どんなに良い営業をしても、後ろに物が乱雑に置かれた様子が映っていたら印象は悪くなります。
そこで、専用のスペースを作り、その場所を常に綺麗に整えておくのが理想的です。
ちなみに、バーチャル背景を利用する方法もあります。
バーチャル背景とは仮想の背景をつけられるもので、会議室やカフェなど、様々なシチュエーションの画像が用意されています。
ただし、全てのオンライン商談用ツールについているわけではありません。
顧客にツールの使い方を丁寧に説明する
WEB商談を導入するなら、顧客に使い方を丁寧に説明しましょう。
相手によってはそもそもIT機器が苦手で、オンラインでの商談がどのように行われるのか想像がつかないという方もいるかもしれません。
そんな方でもお話を聞いていただけるようにするには、やり方を丁寧に教えることが不可欠です。
使い方をまとめたマニュアルや解説動画を用意し、顧客に送るようにすれば説明の手間が省けますし、相手もやり方を理解しやすくなります。
成功した商談の録画を見直す
社内の営業の成功率を高めたいなら、成約された商談の録画を見返すのがおすすめです。
見返す際には
- 資料の作り方
- 話し方
- 話の流れ
など、成約に至った要因を分析し、それを他の社員にも共有しましょう。
これを繰り返していくと結果の出る商談のノウハウが構築されていきます。
オンライン商談で気をつけるべきポイント3つ
この章ではWEB商談の注意点をご紹介します。
- 画面の共有時に重要資料を見せないように注意する
- 沈黙を作らない
- 定期的に相手に確認をとる
画面の共有時に重要資料を見せないように注意する
オンライン商談ツールの画面共有機能ではパソコンの画面を相手に共有することができます。
とても便利な機能ですが、このとき、大事な資料を誤って共有しないように注意が必要です。
例えば、顧客情報が載った資料や、社外に出してはいけない資料を共有してしまうと、会社の信用問題に関わりますし、情報が流出して損害が出る可能性もあります。
WEB商談の前には重要資料は閉じておきましょう。
沈黙を作らない
商談中は沈黙を作らないように意識しましょう。
リモートでは相手の様子が対面のときほど伝わらないため、沈黙があると気まずくなったり、戸惑ったりしてしまいます。
また、音声が聞こえなくなると接続トラブルが発生したと勘違いすることもあるでしょう。
顧客に最後まで安心して話を聞いてもらえるよう、テンポ良く話したり、定期的に相手に話を投げかけたりしましょう。
定期的に相手に確認をとる
普通の対面での商談では相手が話の内容を理解していないときは雰囲気から感じ取れます。
しかし、リモートで話していると、相手が理解していなくても気づきにくいです。
そこで、オンライン商談中は定期的に「ここまで理解できましたか?」と確認をとりましょう。
そうすれば、話を理解していないまま先に進んでしまうことを防げます。
オンライン商談を導入するまでの流れ8つ
この章ではオンライン商談の導入方法をご紹介します。
- オンライン商談のシステムを導入する
- 商談の流れを決める
- アポをとる
- 資料作成
- 商談のURLを送る
- 本番前にテストをする
- 本番
- アフターフォロー
オンライン商談のシステムを導入する
まず、専用のシステムを導入しましょう。
最初にご紹介したように、WEB商談ツールは様々な種類があります。
その中から自社に合うものを決めて導入しましょう。
ツールはその日のうちから導入できるものもあれば、まずはシステムを販売する会社に問い合わせをする必要があるものもあります。
商談の流れを決める
商談をどのような流れで行うか決めておきましょう。
全体の流れだけでなく、トークスクリプトも用意しておくと安心です。
オンライン商談を何度かやってみて成約率があまり良くなければスクリプトを修正しましょう。
アポをとる
オンライン商談のシステムが準備できたらアポをとりましょう。
アポを取る方法はテレアポやメールなど様々な方法があります。
資料作成
商談に使用する資料を作成しましょう。
先ほども触れたように、資料の文字の大きさをよく考えて作りましょう。
一度作れば何度でも使えます。
商談の案内を送る
商談の日が近づいてきたら、顧客に案内を送りましょう。
この案内では専用の商談ルームにアクセスするための情報を記載する必要があります。
アクセスする方法は
- URLのタップ
- 指定の番号の入力
など、システムによって様々です。
また、ツールの操作方法も載せておくと顧客の負担を減らすことができます。
本番前にテストをする
商談の前に必ずテストを行い、以下の点を確認しましょう。
- マイクが機能しているか
- カメラが壊れていないか
- スライドの文字の大きさは適切か
- 背景に問題がないか
- 本番で使用する機能の使い方を理解しているか
本番
時間になったら専用のルームに入ります。
もし、時間が経っても顧客が入室してこない場合は電話などで連絡をとり、フォローしましょう。
アフターフォロー
商談が終わったら、アフターフォローをしましょう。
例えば、商談中に見せた資料や議事録を送ると、あらためて自社の製品やサービスについて振り返ってもらえます。
オンライン商談の進め方5ステップ
この章ではWEB商談の流れをご紹介します。
- 接続の確認
- アイスブレイク
- 自己紹介
- 本題
- 次回のアポをとる
接続の確認
顧客が入室したら
- 画面が見えているか
- こちらの声が聞こえるか
を確認しましょう。
もし、聞こえていなさそうなときはチャット機能を使って話しかけましょう。
アイスブレイク
アイスブレイクとは本題に入る前に緊張をほぐすためのもので、ちょっとした雑談やゲームがよく行われます。
オンライン商談の場合は雑談をすることでリラックスした雰囲気で本題に臨めます。
特にオンラインでは対面の場合と比べて相手との距離を感じやすいので、アイスブレイクの重要性は高いです。
自己紹介
オンライン商談では名刺交換を行うことも可能です。
方法としては次のようなものがあります。
- 名刺の画像をPDFで送る
- 名刺のQRコードを読み取ってもらう
- 名刺管理システムを利用する
本題
いよいよ営業に入ります。
非対面ではどうしても集中力が途切れやすいので、定期的に発言してもらう機会を作りましょう。
次回のアポをとる
商談の最後に次回のアポを取りましょう。
購買意欲を維持するためにはできるだけ期間を空けずに次のアポを入れるのが理想的です。
オンライン商談のメリット13選
この章ではオンライン商談のメリットをご紹介します。
- 移動の必要がない
- 交通費を削減できる
- 商圏が全国になる
- 感染症の流行中でも商談ができる
- 天候に左右されない
- 日程を調整しやすい
- 1日に入れられる商談の数が増える
- 資料を印刷しなくていい
- 他の社員の営業テクニックを学べる
- 新人を育てやすい
- 運転免許を持たない社員も活躍できる
- 自宅からでも営業ができる
- 顧客が気軽に応じられる
移動の必要がない
対面での営業のように、わざわざ相手の会社まで移動する必要がありません。
そのため、社員の手間が減ります。また、暑い夏にスーツを着て辛い思いをしながら外回りをする必要もありません。
このようにオンライン商談は社員にとって大きなメリットがあります。
交通費を削減できる
移動の必要がないため、交通費の削減にもなります。
1日単位で見るとわずかな交通費かもしれませんが、長い目で見るとかなりの費用削減になります。
商圏が全国になる
リモートでの商談は商圏が広がるのもメリットです。
これまで、営業は会社の周辺地域で行うのが原則でしたが、オンラインならネット環境のあるところであれば日本中どこでもできます。
海外の会社もターゲットにしているなら世界中が商圏になります。
オンライン商談を導入するのは難しそうと考える方もいるかもしれませんが、商圏を広げて業績を上げる大きなチャンスとなり、大きなリターンを見込めます。
感染症の流行中でも商談ができる
感染症が広がり、他人との接触を控えるのが望ましいときでも、オンライン商談ならリモートで話をするため、応じてもらえます。
今からWEB商談を導入しておくことは今後また感染症が流行したときの対策にもなります。
天候に左右されない
オンライン商談は台風や大雨など、天候が悪いときでも室内にいながら行えます。
一方で、対面での営業しか対応していない場合、このような天候のときは大変な中で無理をして行くか、アポをキャンセルすることになってしまいます。
貴重なアポを逃さないためにも、少しでもキャンセル率を下げる方法を取り入れておきたいですね。
日程を調整しやすい
オンライン商談はお互いに移動が必要ないため、日程を調整しやすいです。
人の購買意欲は時間が経つとどんどん下がってしまうため、商談の後にまたすぐに商談を入れやすいのは大きなメリットです。
1日に入れられる商談の数が増える
移動の必要がないことで、1日の商談数が増えるというメリットもあります。
つまり、オンライン営業は商談の効率を高めます。
資料を印刷しなくていい
オンライン商談では資料を画面に移して共有するため、商談のたびに資料を印刷する必要がありません。
印刷にかかる手間とコストを削減できます。
他の社員の営業テクニックを学べる
成約率の高い社員の商談を録画し、他の社員に共有すれば効果的な商談テクニックを広げることができます。すると、会社全体の数字が良くなります。
また、他の人が商談をしている様子をオフィスで見ることで学ぶこともあるでしょう。
新人を育てやすい
先輩社員の商談の様子を映像で残すことで新人教育がしやすくなります。
教育にかかる時間やコストを削減できるのも魅力です。
新人にとっても、あれこれ教わるよりも実際の様子を見た方が学ぶことが多いはずです。
運転免許を持たない社員も活躍できる
訪問営業では車で営業先へ行くことが多いです。そのため、運転免許を持っていない人はなかなか活躍しづらいです。
しかし、オンライン営業を導入している会社であれば、免許がない人でも活躍することができます。
自宅からでも営業ができる
オンライン商談はネット環境とデバイスがあればどこからでもできるため、会社に限らず自宅からでも営業ができます。
すると、在宅勤務が可能になり、社員のワークスタイルの幅が広がります。
顧客が気軽に応じられる
対面での営業はハードルが高いと感じる人の中には、「オンラインで話を聞くだけなら聞いてみようかな」と、オンラインなら気軽に感じる方もいます。
つまり、オンライン商談を導入すると、対面での営業のみをしている場合に比べてアポの獲得率が上がります。
オンライン商談のデメリット9選
この章ではweb商談のデメリットをご紹介します。
- 相手の雰囲気が分かりにくい
- 話のリズムを掴みにくい
- 信頼関係を構築しにくい
- 通信トラブルが発生する
- 商品を直接見せることができない
- WEB商談のやり方が分からない顧客もいる
- 商談の予定を忘れられやすい
- 訪問営業のスキルが育たない
- 集中力が続きにくい
相手の雰囲気が分かりにくい
リモートの営業では相手が目の前にいないため、顧客の雰囲気を掴みにくいです。
そのため、相手の反応を見ながら臨機応変に対応することが難しいこともあります。
この欠点を補うためにはキリの良いところで「ここまで何か分からないことはありますか?」と聞くようにしたり、相手に話しかける場面を意識して作ったりする必要があります。
話のリズムを掴みにくい
オンラインで話すときは相手の様子が分かりにくいため、話をテンポよく進めることが難しいです。
話し始めたところ、相手も話し始めて、話が止まってしまうことはよくあります。
また、聞きたいことがあるものの、なかなか発言のタイミングが掴めず、結局そのまま聞けずじまいになることもあります。
信頼関係を構築しにくい
オンラインでは直接相手に会わないため、対面での営業に比べて信頼関係を築きにくいというデメリットがあります。
オンラインでも信頼されるには
- オンラインとはいえ身だしなみを整える
- 顔がはっきり明るく映るようにする
- 相手の話を親身になって聞く
- 企業の実績を伝える
こういった方法が有効です。
また、オンラインを軸にしつつ、必要に応じて対面での営業も行ってもいいですね。
通信トラブルが発生する
ネット回線を利用している以上、通信トラブルはつきものです。
例えば次のようなトラブルが考えられます。
- 映像が乱れる
- 音声が途切れ途切れで聞こえにくい
- 突然ミーティングが終わる
いつ起こるか分からないため、発生したときの対処法を決めておきましょう。
商品を直接見せることができない
有形の商品を扱う企業では商品を顧客に直接見せられないというデメリットがあります。
そのため、企業によっては訪問営業の方が合っている場合もあるでしょう。
また、実際に商品を手に取って見てもらえる展示会とオンライン商談を上手く組み合わせて活用するというやり方もあります。
WEB商談のやり方が分からない顧客もいる
顧客によってはIT機器の扱いが難しく、オンライン商談会にどのように参加すればいいか分からないという方もいるでしょう。
この場合は、
- WEB商談のやり方を画像や動画で丁寧に教える
- 電話で話をする
- オンラインではなく企業に訪問して商談を行う
こうした対処法があります。
商談の予定を忘れられやすい
オンラインでの商談は対面に比べて緊張感が少なく、予定をすっかり忘れられてしまうことが考えられます。
そこで、前日にリマインドのメールを送るなど、忘れられないための対策をしましょう。
訪問営業のスキルが育たない
オンライン商談を導入すると、訪問営業のスキルが育ちにくいです。
これから先オンラインでのみ営業を行う場合は問題ありません。
そうでない場合は定期的に訪問営業に関する研修をしたり、クライアントの元に訪問する機会を意識して設けたりと、訪問営業のやり方を忘れないための仕組みづくりが求められます。
集中力が続きにくい
オンラインで話すときは相手が目の前におらず、しかも自分の一部しか相手に見えていないため、どうしても集中力が続きにくいです。
そのため、商談中に相手が途中から上の空になることも考えられます。
集中して話を聞いてもらうためには次のような対策をしましょう。
- 商談の初めに今日のゴールを共有する
- 所要時間を伝える
- 定期的に相手に発言を促す
- 資料に写真・画像・動画を用いる
- 長くなるときは途中で休憩時間を設ける
まとめ
オンライン営業を導入する際に欠かせないのがオンライン商談ツールです。
ツールによって機能や料金など様々な面が異なります。
そこで、ツールの特徴を比較し、最適なものを選びましょう。
また、リモートでの商談は対面での商談と同じ感覚で挑むと失敗してしまいます。
そこで、本番を迎える前に今回ご紹介した注意すべき点や成功させるためのポイントを押さえてくださいね。