MEO対策という言葉を聞いたことがありますか?MEO対策とは簡単に説明するとGoogleマップの検索結果の上位に来るように対策をすることです。

例えば、検索エンジンで「新宿 焼肉」と検索すると、検索結果の一番初めに地図と店名が出ますよね。ここに表示されると見込み客の目に留まり、オンラインでの集客がしやすくなります。だからこそ、MEO対策は店舗型のビジネスをしている人は特に注目すべき集客方法です。

ただし、MEO対策にはメリットがある一方で、デメリットもいくつか存在します。デメリットを知らないままではせっかく対策をしても十分に効果が出ないことも考えられます。

そこで、今回は店舗型のビジネスがMEO対策をするメリット・デメリットや具体的な対策方法をご紹介します。ネットから集客したい、あまりお金がかからない集客方法を探しているという方におすすめですよ。

実店舗ビジネスの集客に役立つMEO対策とは 

MEOとは ”Map Engine Optimization” の略で、MEO対策はGoogleマップの検索結果の上位表示を狙う施策のことを指します。

Googleマップは主に「キーワード 地名」のように地域の名前を入れて検索した際に検索結果に表示されるため、実店舗の集客に役立ちます。例えば、飲食店、サロン、病院、教室など地名とセットで検索されやすい業種に適しています。

検索結果の画面には上位3店の情報が表示されるため、MEO対策ではGoogleマップ検索の上位3つに入ることを目指します。

似た言葉にSEO対策という言葉がありますよね。こちらは検索エンジンでの検索結果の上位表示を目指す施策を指し、MEO対策とは少し異なります。SEO対策では企業サイトの構成やコンテンツの内容を工夫することで上位表示を目指します。

実店舗ビジネスがMEO対策に力を入れるべき理由 

集客方法は様々なものがありますが、店舗型のビジネスならMEO対策に力を入れるべきです。

なぜなら、スマートフォンの使用率が非常に高いからです。2019年時点で個人のスマートフォン所有率は67.6%もあります。

つまり、「キーワード 地名」という検索がスマートフォンでされる機会も多く、出かけ先でお店を調べ、そのまま来店することも珍しくありません。

Googleマップは検索結果の一番初めにでるからこそ、集客を成功させたいならGoogleマップの上位に表示させることで選ばれる確率を高くすることが求められます。

実店舗ビジネスがMEO対策をするメリット10つ 

MEO対策は実店舗ビジネスをしている企業にとって様々なメリットがあります。

これからご紹介するのでぜひ知っておきましょう。

短期間で効果が出やすい

MEO対策には比較的短時間で効果が出やすいというメリットがあります。もちろん、場合によって異なりますが、早くて1ヶ月で結果が出ることもあります。対策を始めてからすぐに効果が出れば早くから売上を上げることができますね。

一方で、検索エンジンの上位表示を狙うSEO対策は効果が出るのに長くて1年近くかかることもあります。

さらに、Googleのアルゴリズムが変わればそれまで上位表示されていたサイトも順位が下がることがあり、再び上位に表示させるためにサイト全体を手直ししなければならず、負担が大きいです。

MEO対策もアルゴリズムの変更の影響を受けることもありますが、修正を加えるところはそれほど多くなく、短期間で終わらせることができます。

広告費が安く済む

MEO対策は基本的にコストがかかりません。後からも詳しく説明しますが、Googleマイビジネスというものに登録して、必要事項を埋めたり、お店の情報を投稿したりするだけで対策ができます。

一方で、SEO対策はまずサイトを用意するのにサーバー代がかかりますし、コンテンツの作成を外注すればさらにコストが発生します。また、SEO対策は非常に複雑なので、代行業者に任せる企業が多いですが、その際は数十万円以上の外注費がかかります。

MEO対策を代行業者に依頼する場合は数万円程度のコストしかかからず、外注しても費用を比較的安く抑えられます。

売上に繋がりやすい

「キーワード 地名」で検索する人はお店の利用を具体的に考えています。その人達の目に留まれば実際に利用してもらえる確率が高くなります。

また、Googleマップの検索結果ではそのまま電話できたり、予約サイトに飛べたりするため、すぐに行動に移してもらえるという魅力もあります。

MEO対策に力を入れている競合が少ない

MEO対策という言葉はよく聞かれるようになっていますが、実際に力を入れている企業はまだそれほど多いわけではありません。そのため、少しでも早くMEO対策を始めることでGoogleマップの上位に表示され集客に成功しやすくなります。

競合と比較されにくい

店舗型の集客では同じ業種のお店の情報を集めた集客サイトにお金を払って掲載してもらうという方法もありますよね。クーポンを用意することで新規のお客様を集めやすいのがメリットですが、他にもたくさんの競合が掲載されているため、他店と比較されて選ばれない確率も高まるというデメリットがあります。

一方で、Googleマップは検索結果に上位3店しか掲載されないため、比較されにくく、選ばれる確率も高くなります。

検索結果の一番上に表示され目に留まりやすい

Googleマップは検索結果の一番上に表示されます。つまり、WEBサイトよりも早く見ている人の目に留まります。しかも、地図つきなので目を引きやすいです。

上位3つに入ることができれば見込み客にほぼ確実に認識してもらえるのは大きなメリットです。

中小企業でも上位表示を狙える

大手企業は広告費に多くの資金を投入する余裕があるため、SEO対策に力を入れることができ、WEBサイトが上位に表示されやすくなります。そのため、あまりサイトの作成に費用をかけられない中小企業はSEO対策をしてもなかなか検索上位にならないこともあります。

一方で、MEO対策はSEO対策に比べて費用がかかりませんし、店舗型ビジネスは商圏が狭く、ライバルも少ないので中小企業でも上位を狙えます。

対策方法が難しくない

SEO対策の方法は非常に複雑で、さらにGoogleのアルゴリズムが変更されるたびに対策も変わるので、専門家でなければ効果を出すのは難しいです。

一方で、MEO対策ではGoogleマイビジネスの中の機能を活用するのが基本のやり方なので、初めて行う人でもあまり難しくありません。

誰でも始めやすく、効果も出しやすいのが嬉しいですね。

WEBサイトへの誘導ができる

Googleマップではお店のサイトのリンクを貼ることができます。そのため、Googleマップでお店を認知した人をサイトに誘導して、より詳しい情報を知ってもらうことができます。

公式サイトの代わりになる

Googleマイビジネスでは住所や電話番号などの基本的な情報はもちろんのこと、お店の写真やスタッフからのコメントなども投稿することができます。

そのため、中身を充実させれば公式サイトのように使うことができます。

無料で使えますし、お店のサイトを持っていない方はぜひ活用しましょう。

実店舗ビジネスがMEO対策をするデメリット4つ 

基本的に無料で使える、売上に繋がりやすいといった魅力があるMEO対策ですが、一方でいくつかデメリットもあります。

デメリットの対策をしなければせっかく施策を行っても効果が小さくなってしまいます。

そこで、MEO対策をするデメリットについても解説します。

悪い口コミのせいで顧客を逃すことも

Googleマップに良い口コミが書かれていれば新規顧客を獲得するきっかけになります。

ただし、反対に悪い口コミが書かれれば、せっかく見込み客に認知されてもそのまま離脱される恐れがあります。

厳しい意見でも真っ当な内容であれば誠意を持って返信し、同じような口コミが出ないように改善することでお店の評価を上げられます。

しかし、ただお店の評判を下げることを目的に書かれた悪質な口コミはお店に良い効果をもたらしません。

口コミの信頼性が低い

ユーザーの中にはGoogleマップの口コミを業者が書いたのではないかと疑いを持つ人もいます。特に、評価が星5つでお店を絶賛するような内容が書かれている口コミばかりだと疑われてしまいます。

そのため、たとえ本当のお客様が評価してくださった場合でも信頼されないこともあります。Googleのガイドラインに違反するとアカウントが削除される可能性も

Googleマイビジネスにはガイドラインがあり、MEO対策をする際にはガイドラインを守らなくてはいけません。

もし違反すると最悪の場合はアカウントが停止され、Googleマップに表示されなくなったり、それまでの対策が全て無駄になったりする可能性があります。

MEO対策を始める前に必ずガイドラインに目を通しましょう。正確な効果が分かりにくい

GoogleマイビジネスではGoogleマップでお店を見つけ、そのまま電話をしたり、予約サイトに飛んだりした人の数を把握できます。

ただし、お店を見つけて、すぐに離脱し、自分でサイトやSNSを調べた上で来店した人の数は把握できません。

このように正確な集客効果を知ることは難しいことを知っておきましょう。

MEO対策に必要な準備3ステップ 

MEO対策を始める前にはいくつか準備が必要です。3つのステップに分けて準備の仕方をご紹介します。

ステップ1 Googleマイビジネスに登録

まず、Googleマイビジネスに登録しましょう。MEO対策は基本的にこのGoogleマイビジネスの中で行われます。

登録はGoogleのマイビジネスのページからできます。

登録にはビジネスの名前、ビジネスカテゴリ、ビジネス拠点など様々な項目を入力する必要があります。指示に従って必要事項を埋めましょう。

ステップ2 オーナー権限取得

次はあなたがお店のオーナーであることを証明するためにオーナー権限の取得を行います。

まず、Googleマップであなたのお店を検索しましょう。店舗の詳細を見ると「このビジネスのオーナーですか?」という文字が表示されているはずです。そちらをクリックすると確認コードを取得する方法を選ぶことができます。取得方法は電話、メール、郵送の選択肢がありますが、状況によって一部しか表示されない場合があります。

希望する取得方法を選び、コードが取得できたら、Googleマイビジネスの指定のページから入力しましょう。

ステップ3 必要事項を入力する

Googleマップの上位に表示されるには内容を充実させる必要があります。

そこで、Googleマイビジネスから営業日、営業時間、店舗の説明文などの項目を埋めていきましょう。

情報が充実していれば、見込み客に興味を持ってもらいやすくなりますよ。

実店舗ビジネスのMEO対策の具体的な方法5つ 

安定して検索上位に出るためにはマイビジネスに登録する以外にも色々な対策を行わなくてはいけません。

そこで、MEO対策の具体的な方法をご紹介していきます。

来店に繋がる写真を投稿する

Googleマイビジネスでは情報を入力するだけでなく、店舗の画像もアップしましょう。

見込み客の中には行ったことがないお店に対して不安を感じる方もいます。そこで、内装や外観などの写真を載せておくことで安心して来店していただけるようにしましょう。

また、メニューの画像を載せておくとさらに興味を持ってもらえるでしょう。

インドアビューを載せる

インドアビューとは店内を360度見渡せるパノラマ写真のことです。インドアビューを見れば店舗の様子や雰囲気を画像よりも詳しく知ることができます。

インドアビューは360度の撮影に対応しているカメラを使えば自分で作ることもできます。

ただし、良い画質にしたい、ストリートビューのように店内をあちこち移動できるインドアビューにしたいという場合はインドアビューの作成に対応している業者に外注するのがおすすめです。

投稿機能で最新情報を更新する

Googleマイビジネスでは店舗の最新情報やイベント情報などを投稿することができます。投稿した内容は店舗を検索した際に検索結果に表示されるため、目に留まりやすいです。

店舗情報をこまめに更新していれば見込み客にお店について色々と知ってもらえるのはもちろんのこと、Googleからの評価が上がり、上位に表示されやすくなります。

見込み客の興味を引くような投稿を定期的に行いましょう。

口コミに返信する

口コミが投稿されたら返信しましょう。お客様の声を大切にしていることをアピールできますし、文章から店主の雰囲気を伝えることもできます。

悪い口コミは目をそらせたくなりますが、それでも真摯に受け止めて対応すれば見込み客を安心させる材料になります。

お店の情報を他のサイトで引用する

Googleマイビジネス外でも対策できることがあります。それは他のメディアに露出することです。Googleマイビジネスで登録されている店名、電話番号、住所などが他のサイトでも表示されると、広く認知されていると判断されてGoogleからの評価が上がります。

そこで、店舗の情報を積極的に他のウェブ媒体に載せるようにしましょう。

ただし、マイビジネスに登録している情報と他のサイトに書かれている内容が違っていたり、表記の揺れがあったりすると、見込み客を困惑させたり、Googleからの評価が下がったりする原因になるので気をつけましょう。

実店舗ビジネスがMEO対策を成功させるコツ4つ 

MEO対策の具体的な方法は先ほど説明した通りですが、さらに効果を高めるために他にできることがいくつかあります。

最後にMEO対策を成功させる方法をご紹介するので、ぜひ覚えておきましょう。

顧客に口コミ投稿を促す

Googleマップ上に良い口コミが増えるとGoogleからの評価が良くなり、さらにはお店を探している人にも良い印象を与えることができます。

そこで、お客様にGoogleマップに口コミを投稿してもらうための施策を行いましょう。

もちろん、良い口コミを投稿してもらうためにはお店を気に入っていただくことが不可欠なので、ただ口コミを促すだけでなく、顧客の満足度を上げることも意識しましょう。

悪質な口コミは削除を求める

店舗の信用を落とすことを目的とした悪質な口コミを放っておくと見込み客を遠ざける要因となります。

もし、口コミがGoogleのポリシーに違反している場合は、マイビジネスからGoogleに削除申請をしましょう。不適切と認められれば削除してもらえます。

ただし、削除できるのはあくまでGoogleのポリシーに違反している場合のみで、評価の悪い口コミが全て削除できるわけではないことを覚えておきましょう。

インサイトで分析する

マイビジネスにはインサイトという分析ツールがあります。インサイトではユーザーがあなたのビジネスを検索した方法、ユーザーが行なったアクション、電話をかけた回数などを知ることができます。

定期的にインサイトで分析すれば今行なっている施策が成功しているか、どこを改善すればより集客効果が高まるかといったことが分かり、さらにGoogleマップを活用することに繋がります。

MEO対策をしている業者に依頼する

MEO対策は専門的な知識はあまり必要ないため、自力で行うこともできます。

しかし、自分でやってみたけれど思うように効果が出ない、お店の経営で忙しくてMEO対策に時間を割けないという方もいるでしょう。

そんな時はMEO対策を業者に外注するという方法があります。もちろん費用はかかりますが、専門家に任せることで効果的な対策ができ、売上も上がります。

業者を選ぶときにはMEO対策できちんと実績を出しているかどうかを確認しましょう。

まとめ 

MEO対策を通して店舗をGoogleマップの上位に表示させることができれば、お店を探しているユーザーに認知され、選ばれる確率が高くなります。

様々な集客方法がある中で、MEO対策には自力でやれば無料でできる、効果が出るまでの期間が比較的短いといった経営者にとって魅力的なメリットがたくさんあります。

店舗型のビジネスをしているならぜひMEO対策に力を入れましょう。