・知っておくべきFacebook広告の特徴
・Facebook広告に必要な費用
・Facebook広告のターゲティング活用法
Facebook広告を配信しようと考えているBtoB企業が知っておくべきことを全てまとめました。
BtoB企業が知るべきFacebook広告の特徴7選
この章ではBtoB企業が知っておくべきFacebook広告の特徴をご紹介します。
①リードを獲得しやすい
②ユーザーの年齢層が高い
③細かいターゲティングができる
④見込み客の実名が分かる
⑤広告費用を抑えられる
⑥検索されにくい商品にも向いている
⑦Instagramと連携可能
リードを獲得しやすい
Facebook広告ではBtoB企業がリードを獲得するのに便利な機能が備わっています。
例えば「リード獲得広告」を使えば、外部サイトに移動することなく、Facebook内でセミナーや資料請求などの申し込みができるため、見込み客の行動のハードルを下げることができます。
こうした便利な機能を上手く活用すれば、Facebook広告で成果を上げることができます。
ユーザーの年齢層が高い
Facebookは他のSNSに比べて、ユーザーの年齢層が高いのが特徴です。
50代が一番多く、その次に多いのが40代です。
つまり、企業の決裁者が多く利用しており、BtoB企業が広告を配信するにはぴったりと言えます。
細かいターゲティングができる
Facebook広告のメリットとして、よくターゲティングの細かさが挙げられます。
年齢や居住地といった基本的な情報はもちろんのこと、
- ビジネスの意思決定者の役職および興味・関心
- ビジネスの意思決定者
- ITの意思決定者
といったセグメントを指定することができます。
見込み客の実名が分かる
Facebookは実名制のSNSです。
そのため、広告に対してアクションをした人の氏名、アカウント、勤務先といった情報を知ることができます。
実名制なので情報の信頼性は高いです。
広告から得られた情報はその先の広告・宣伝に役立てることができます。
ただし、プロフィールの情報は長年更新していなかったり、嘘の内容を書いている可能性もゼロではないことは頭に入れておきましょう。
広告費用を抑えられる
Facebook広告のようなSNS広告の魅力のひとつにコストの安さが挙げられます。
数百円から始めることも可能で、気軽に試すことができます。
また、あまり広告・宣伝に費用を回せないという場合でも利用できます。
ただし、目指す成果によってはある程度費用をかけて広告を回すことも必要です。
検索されにくい商品にも向いている
BtoB企業の広告の手段としてはリスティング広告もあります。
これには事業やサービスに関連するワードが検索されなければ見込み客に表示されないというデメリットがあります。
一方で、Facebook広告は見込み客をターゲティングして行うので、ネットでの検索数が少ない商品でも効果を期待できます。
検索数が少ない分野のサービスを扱っている場合や、リスティング広告で成果を出せなかった方にもFacebook広告はおすすめです。
Instagramと連携可能
FacebookとInstagramはどちらもMeta社が運営しており、アカウントを連携することができます。
連携すると、Facebook広告をインスタでも配信することができます。
FacebookとInstagramの両方で広告を出そうと考えている場合、設定の手間が省けるのがメリットです。
ちなみに、Facebookは40代、50代のユーザーが多いのに対して、インスタでは20代が多いです。
つまり、同時に配信することで、幅広い層での認知拡大を狙えます。
Facebook広告の配信に必要な費用
Facebook広告の費用は広告の種類や出稿条件によって異なります。
Facebook広告は1日で数百円の非常に安い金額でも出稿することができます。
広告のリーチ数やクリック数が増えれば増えるほど、費用は高くなります。
かける費用は細かく調整することも可能で、予算や目指す成果に合わせて決められます。
まずは少ない予算で広告を回し、様子を見るのもおすすめです。
BtoB企業のFacebook広告のターゲティング活用方法4選
この章ではBtoB企業がFacebook広告を出すときのターゲティングのポイントをご紹介します。
①役職ターゲティングを活用する
②ターゲットが興味がありそうなワードでターゲティング
③類似ターゲティングを活用する
④ターゲットを絞りすぎない
役職ターゲティングを活用する
BtoB企業がFacebook広告をするなら、役職ターゲティングを活用しましょう。
Facebook広告では次のオーディエンスを設定することができます。
- ビジネスの意思決定者の役職および興味・関心
- ビジネスの意思決定者
- ITの意思決定者
- 新しいアクティブなビジネス
これらのオーディエンスはBtoB企業による広告のターゲティングには特に有効です。
社内で決定権を持つ人に直接アプローチできれば、購入・契約までにかかる時間やコストを削減できます。
ただし、これらのオーディエンスを設定して広告が配信される人はあくまで「それに該当すると思われる人」であり、絶対ではない点に注意が必要です。
ターゲットが興味がありそうなワードでターゲティング
Facebook広告では興味・関心をもとにターゲティングを行うことができます。
例えば、「漫画」というワードを設定すると、漫画に興味があると考えられるアカウントに広告が表示されます。
「ゴルフ」「不動産」といったワードを選択すると、BtoB企業のターゲット層にアプローチしやすくなるでしょう。
このターゲティングを行うメリットは、プロフィールで自分が勤める企業や役職を細かく設定していない見込み客にも広告を届けられることです。
役職ターゲティングだけでなく、興味・関心のターゲティングを利用して、より多くのリードにアプローチできるよう対策をしましょう。
類似ターゲティングを活用する
類似ターゲティングとはFacebookの広告アカウントで作成したカスタムオーディエンスとのマッチ率が高いオーディエンスに広告を配信できるものです。
類似ターゲティングを活用すると、他のターゲティングではリーチしなかった層に広告を届けることができます。
ターゲットを絞りすぎない
Facebook広告でターゲティングをする際に意識したいのがターゲットを絞りすぎないことです。
広告を打つ際、反応率を上げるため、ターゲット設定を細かくしようとする方もいます。
しかし、細かくしすぎると対象者が少なくなり、広告を配信する人が限られて、反応の数が少なくなることが考えられます。
そこで、ターゲットは絞りすぎないようにして、類似ターゲティングや興味関心によるターゲティングも行い、あらゆる角度からターゲットにアプローチしましょう。
BtoB企業がFacebook広告の効果を高める方法7選
この章ではBtoB企業がFacebook広告で成果を出すためにすべきことをご紹介します。
①広告を出す目的を明確にする
②ハードルの低いCVを設定
③自動配置を設定する
④Facebookリード獲得広告を使う
⑤ターゲットがFacebookを使う時間に配信する
⑥デバイスをパソコンに絞らない
⑦各デバイスからの見え方を確認する
広告を出す目的を明確にする
まず、なぜ広告を出すのかという目的を明確にしましょう。
なぜなら、目的が定まらないまま広告を運用しても、効果を最大化することはできないからです。
一方で、
- セミナーの集客を成功させる
- 資料請求につなげる
- 問い合わせを増やす
というように目的が明確であれば、それを念頭に置きながらプロジェクトが進められるため、成功率も高くなります。
ハードルの低いCVを設定
Facebook広告ではCVのハードルを低くするのがおすすめです。
なぜなら、FacebookやInstagramはあくまでSNS。
時間ができた時にサッと見るものです。
そのため、問い合わせのような完了までに時間がかかるCVを設定しても、なかなか結果が出ないことが考えられます。
そこで、
- 資料請求
- ダウンロード
- 無料セミナーの申し込み
のようなCVを設定し、気軽にアクションしてもらえるように仕掛けましょう。
自動配置を設定する
「自動配置」を設定すると、Facebookが広告の効果が出やすいと判断したところで広告が配信されます。
ちなみに、Facebook広告はこのような場所で配信されます。
- Messenger
- Meta Audience Network
Facebook側は広告に関する膨大なデータを持っているため、自動配置を選択することで広告効果を大きくなることが期待できます。
どこに広告を出すのが効果的か判断できない場合はぜひ活用しましょう。
Facebookリード獲得広告を使う
リード獲得広告とはFacebook内で申し込みが完結する広告です。
外部のサイトに誘導されないため、抵抗感が少なく、CV率を高めやすいです。
また、わざわざLPなど別のページを用意しなくていいというメリットもあります。
リード獲得広告でユーザーに入力してもらう項目はカスタマイズすることができます。
ターゲットがFacebookを使う時間に配信する
Facebook広告では配信時間も大切です。
ターゲットがスマホやパソコンを見る時間帯に配信しましょう。
BtoB企業の場合、
- 昼休み前後の11:30~13:30
- 仕事が終わり、スマートフォンを触る人が多い21:00~
これらの時間が1つの狙い目です。
ただし、広告配信に適した時間は業種によっても異なります。
そこで、様々な時間に配信しつつ、反応を見て最適な時間を導き出しましょう。
デバイスをパソコンに絞らない
企業の意思決定者はパソコンで作業することが多いため、広告を配信するデバイスはパソコンを選ぶべきと思う方もいるかもしれません。
しかし、Facebookを見るとき、大抵のユーザーはスマホを使っています。
そのため、安易にデバイスをパソコンに絞るのではなく、スマートフォンも選択肢に入れましょう。
各デバイスからの見え方を確認する
広告の設定が一通りできたら、あらゆるデバイスからの広告の見え方を確認しましょう。
なぜなら、問題なく準備ができたように見えても、実際に見てみるとクリエイティブが切れていたり、重要なメッセージが見えていなかったりすることもあるからです。
これではせっかく予算を使って広告を出しても成果は出ず、非常にもったいないです。
BtoB企業のFacebook広告のクリエイティブ作成時の注意点9選
この章ではBtoB企業がFacebook広告のクリエイティブを作成する際に押さえるべきポイントをご紹介します。
①広告っぽくないデザインにする
②クリエイティブのタイトルを工夫する
③テキストは最初の1文にこだわる
④数字でインパクトを出す
⑤セミナーの広告は日付を明記する
⑥権威性のあるゲストを載せる
⑦大事な言葉を左上に載せる
⑧動画には字幕をつける
⑨動画は最初の3秒にこだわる
広告っぽくないデザインにする
まず、いかにも広告に見えるデザインは避けましょう。
なぜなら、FacebookはSNSで、他のユーザーとの交流のために使われるツールだからです。
自分や知り合いの投稿の中に宣伝感の強い物が流れてきたら「なんだ宣伝か」と思われてすぐにスクロールされてしまいます。
そこで、できるだけ普通の投稿にも馴染むようなデザインにして、手を止めてもらえるようにしましょう。
クリエイティブのタイトルを工夫する
広告のタイトルや、画像に載せる見出しは適当につけないようにしましょう。
タイトルや見出しはいわば広告の顔のようなもの。
ここでターゲットの気を引くことができなければ離脱され、広告を隅々まで見てもらえず、成果には繋がらないからです。
ターゲットの気を引くには次のような点を意識してタイトルを作りましょう。
- 短く簡潔にまとめる
- 「経営者必見」などターゲットを明記する
- 限定感を出す
- ターゲットが求めている成果を出せることをアピールする
テキストは最初の1文にこだわる
広告に載せるテキストの最初の部分は徹底的にこだわりましょう。
なぜなら、最初の部分が魅力的でなければ、その先にどんな大事なことが書かれていても読んでもらえないからです。
最初の1文を作るときにはこんなことを意識してください。
- 意外性のある内容にする
- 自分ごとだと思ってもらう
- 「無料」「すぐに試せる」など心を動かすワードを入れる
数字でインパクトを出す
ターゲットの目を引く方法の1つが数字を使うことです。
数字は分かりやすい指標の1つで、魅力的な数字が載っているとつい気になってしまうものです。
例えば、
- 業績が○倍になった
- 成約率○%になった
- 導入企業数○社突破
- コストを○%カット
といったフレーズがあると、その成果が欲しい人の心を掴むはずです。
また、具体的な数字は企業の信頼性を高めるというメリットもあります。
このとき、嘘の数字を使うのは絶対にやめ、必ず実際の成果に基づく内容を記載しましょう。
セミナーの広告は日付を明記する
セミナーの集客のために広告を使う場合は日付を明記し、いつ行われるのか一目で分かるようにしましょう。
なぜなら、セミナーの内容が気になっても、日程がすぐに分からなければ「まあ良いか」と離脱されてしまうからです。
一方で、日時がすぐに分かり、尚且つ、その日が空いている場合は前向きに検討してもらえて、その場で申し込んでもらえる確率が上がります。
権威性のあるゲストを載せる
セミナーの集客をするとき、有名人や権威性のあるゲストが来る場合はその人の名前や写真を大きく載せましょう。
有名な人が来ることが分かると、一気にセミナーへの関心が高まるからです。
「このセミナーは質が高そうだ」という期待感も増すでしょう。
また、セミナー主催者の信頼性も高くなります。
ゲストの写真を使用する際は本人や事務所の許可を取ることを忘れないでくださいね。
大事な言葉を左上に載せる
広告に使用する画像では大事な言葉を左上に載せましょう。
なぜかというと、人が画像を見るとき、一般的に左上→右上→左下→右下の順番に目を動かすからです。
アルファベットの「Z」のイメージです。
つまり、左上に最も伝えたい言葉を入れると、ほぼ確実にターゲットに見てもらえます。
画像のクリエイティブ全体のデザインを作る時も「Z」の動きを意識して作ることで、ターゲットに的確に情報を伝えることができます。
動画には字幕をつける
動画のクリエイティブを使用する場合、音声には必ず字幕をつけましょう。
テロップがあると、電車の中など音を出せない環境下で見ている人にも見続けてもらえるからです。
また、単純に内容を聞き取りやすくなるという効果もあります。
字幕ははっきりと見えるように、フォント、色、エフェクトを調整しましょう。
字幕をつける作業は手間に思えるかもしれませんが、最近の動画編集ソフトはAIが自動で文字起こしをしてくれる機能があり、簡単に作ることができますよ。
動画は最初の3秒にこだわる
動画のクリエイティブは最初の3秒に徹底的にこだわりましょう。
最初に興味を惹かれなかったら、その先を見続けようとは思わないからです。
最初の3秒には次のような工夫を入れてみてください。
- 効果音を入れる
- テロップを目立つデザインにする
- 常識を破壊する一言を入れる
BtoB企業がFacebook広告の配信後にすべきこと2選
この章ではBtoB企業がFacebookを配信した後にすべきことをご紹介します。
①効果を確認する
②クリエイティブを変える
効果を確認する
Facebook広告を配信したら必ず成果を確認しましょう。
- CV率
- クリック率
- リーチ数
など、様々な数値から広告の運用がうまくいったかどうかを判断できます。
もし、効果が高かった場合、そのまま運用することでさらにリードを獲得することができます。
一方で、思うように効果が出ていなかった場合、何が原因かを分析し、改善してより効果を高めることを目指しましょう。
Facebook広告の効果を確認することは、広告にかける費用を無駄にしないことにも繋がります。
クリエイティブを変える
1つの広告をある程度回したら次はクリエイティブを変えて再度広告を回しましょう。
2種類のクリエイティブを使用し、効果を見ることで、どちらがより効率的にリードを獲得できるかがはっきり分かります。
いわゆるA/Bテストですね。
画像、テキスト、見出しの内容など、細かくクリエイティブの内容を変えて運用すると、どの要素が最も見込み客の行動に影響を与えているかが分かります。
Facebook広告の効果測定から分かったことは他のプラットフォームでの広告運用にも役立つでしょう。
まとめ
Facebookのユーザーには企業の意思決定者の年代が多く、BtoB企業が広告を出すには特に向いているSNSです。
また、役職ターゲティングがあったり、興味・関心に基づいてオーディエンス設定ができたりと、精度の高いターゲティングができるのも魅力です。
ぜひ今回ご紹介したポイントを押さえて、効率よくFacebook広告を運用してくださいね。